魔のイヤイヤ期…身体の成長、言葉の発達の特徴、イヤイヤ期への対処法
2歳児の身体的特徴や言葉の発達、生活や育児のポイント、しつけや接し方について解説。この時期は「魔の2歳児」とも呼ばれ、自我の芽生えによる「イヤイヤ期」の時期で扱いが難しいが、反抗期を経て着実に成長する時期でもある。

ゆかさん、何か悩み事はありますか?


でも安心してください。この時期をしっかり乗り越えると、成長のステップとして大切な時期でもありますよ。

目次
2歳児の成長、生活、子育て、しつけ、接し方のコツは?
2歳児の身長と体重:男の子と女の子の平均身長と体重。
2歳になると体重の増加は緩やかになる。体重増加は2~3歳で約2~3kg、身長は1年で約7~8cm伸びる。子供らしいスマートな体つきになる。
1.2歳になると、徐々に手足が使えるようになる。
- 両足で歩いたり、走ったり、ジャンプしたりすることを楽しむ。
- 運動能力はかなり発達している。
- 歩けることをとても喜んでいる。母親の前を歩くことが多い。しかし、時々立ち止まって振り返り、母親を見つけると微笑む。母親がそこにいることがわかると、安心し、さらに先に進む。道路では、先に走ると危険なことがある。危険な場所では手をつなぐように伝えましょう。
・上手に歩けるようになる
・走ることができる
・敷居などの小さな高さを跨ぐことができる。
・しゃがんだり、立ち上がったり、両足を交互に動かして階段を上ることができる
・両足でジャンプができる
カエルになりきって「ジャンプ」や、両手を頭に乗せて「うさぎ跳び」など、動物になりきって遊ぶのも楽しい。
2.力強くのびのびとした線が描ける子もいる
手先がだいぶ器用になってきます。次のようなことが少しずつできるようになる子どももいる。
・簡単な衣服の着脱
・大きなボタンをとめる・外す
さらに、遊びの中で次のような行動が見られる。
・瓶の中から物を取り出そうとする。
・はさみで紙を切ろうとする
・クレヨンをしっかり持つ
・力強くのびのびとした線を描けるようになる子もいる。
・円を描くのが上手になったり、円や直線、曲線を使った複雑な絵を描こうとする子もいる。
まだ殴り書きのような絵ですが、自分の絵を指さして「これは何?」と聞くと、「ママ」「ワンワン」など、出来上がった絵に名前をつけて説明する子も出てくる。
運動能力が発達し、遊びを通して細かい機能を学んでいる時期です。積み木やブロック、型はめ、粘土など、素材の形を変えたり、パーツを組み合わせたりする遊びを少しずつ取り入れていきましょう。
”2歳児の心の特徴”言葉と遊びが広がり、自己主張が強くなる。
1.単語が増え、二語文が出てくる
子どもの言葉の発達は目覚ましく、話せる言葉が増えていく。
・物と言葉の関係を意識するようになり、物に名前があることを理解するようになる。
・物の名前に興味を持ち、「これなあに?」という質問ができる
お散歩や絵本の読み聞かせで、何度も「これなあに?」と聞くことがある。語彙を増やすチャンスなので、できるだけ「これは○○だよ」と答えてあげましょう。
主語と述語を使った2語文を作り始める。
「マンマ」「ブーブー」といった一語文から、「マンマ、食べたよ」「ブーブー、来たよ」といった二語文になり、意味のある文章でお母さんと会話ができるようになるのは、子どもにとっても嬉しいことです。「そうだね、マンマ食べたね」と返して会話を発展させよう。
しかし、言葉の発達には個人差が大きいもの。
2歳半くらいでも、まだ片言の子もいます。
言葉が出るのが遅い子は、今たくさんの言葉を蓄えています。たくさん話しかけてあげてください。
ママやパパの真似から「ごっこ遊び」へ
真似の範囲が広がり、子どもは目の前にあるものだけでなく、自分の記憶にあるものも模倣できるようになる。これがごっこ遊びを生む。
子どもは母親や父親の真似をすることが多い。バッグを持って「いってきまーす」と父親の真似をしたり、手に持ったおもちゃを絶えず動かして料理をする母親の真似をしたりする。……
手に持っているブロックをお皿や調理器具として使うこともあるが、このように何かを代用するという行為は、非常に高度な知的発達を必要とする。ごっこ遊びは、知的発達の大きなステップなのだ。「ごっこ遊び」というと女の子の遊びと思われる方もいるかもしれませんが、男の子もごっこ遊びが大好きです。時間があるときには、食べる真似など、一緒にままごと遊びをしてあげましょう。
イヤイヤ期
何でも自分でやりたがり、自己主張が強くなる時期。何かをしてあげようとすると「イヤ!」と反発し、自分でできないことがあるとかんしゃくを起こすこともある。また、子どもが何かに興味を持ち、それをやろうとしたとき、母親が止めようとすると、床にひっくり返って手足をバタバタさせ、大声で泣くこともある。
母親もイライラして、”ママに貸して!”とか “イヤって言わないで!”と返してしまうかもしれない。ちょっとした修羅場になることもしばしば・・・。しかし、この反抗期は健全な成長段階である。親が感情的になるのは逆効果で、むしろ子どもが納得するまで自分でやらせるか、そっとしておくのがよい。子どもは自分の意志を押し通すためというより、「やりたい」「思い通りにならない」という気持ちを収めるために発散していることが多い。
落ち着いてきたら、「のどが渇いたから、お茶を飲もう」「この絵本を読もう」など、別のことに誘って気分を変えてみましょう。
お友達と遊びたいのに、ケンカになってしまう
真似やごっこ遊びを通して、一人より二人の方が楽しいことを学び、友達を探し始める子もいる。しかし、相手の立場に立って物事を考えることがまだできないため、長続きしない。一緒にいても、それぞれが一人で遊んでいることが多い。
まだ人のものという認識もないため、友達との付き合い方がわからない。友だちが遊んでいるおもちゃを横から取ってしまうことも多く、「取った」「取られた」をめぐってケンカになることも多い。子どもは友達同士のトラブルを通して、集団生活のルールや社会性を学んでいく。すぐに親が駆けつけて止めに入るのではなく、手本を見せながら、「貸して」と声をかけたり、時には「ごめんね」と謝ったり、「順番だよ」と声をかけたりして、集団生活の基本的なルールを少しずつ教えていくのがよいでしょう。
【2歳児の習慣】 トイレトレーニングは、排泄の指導から始める。
2歳になると、膀胱が大きくなり、蓄尿量も増え、排泄機能も完成に近づいてきます。おむつ交換の感覚が2時間ほど空いてきて、「うんちが出た」「おしっこが出た」と言えるようになったら、トイレトレーニングを始める時期かもしれません。時期が来たら、「おしっこする?」 と声をかけてトイレに誘う。おまるに座り、タイミングよくおしっこが出たら、たくさんほめてあげましょう。
自分から「おしっこ」と言えるようになったら、一緒にトイレに行き、出たら褒める、を繰り返します。たとえ出なくても、叱ったり、がっかりしてはいけません。子どもをトイレ嫌いにしないようにしましょう。
トイレトレーニングは個人差が大きく、どんな子供でも完了するまでには時間がかかります。かなり上手になったと思っていても、ある時点で突然何度もおねしょしてしまうこともあります。他の子と比べて神経質になるのは逆効果です。のんびり構えて、「そのうちできるようになるさ」という気持ちで進めましょう。