復帰後の保障 子供の病気に備える
念願の保育園入園! やっと仕事復帰!でも最初は思うようにいかないもの。仕事をしながらの育児で一番大変なのは、子どもが急に病気になったとき。近くに住む祖父母に頼ったり、どちらかが仕事を休めればいいのですが、そうもいきません。そんなときはどうすればいいのだろうか。
予防接種を受ける
子どもがかかる病気はいろいろある。まず、はしか、水ぼうそう、おたふくかぜなど、保育園に絶対に預けてはいけない感染症があります。ほとんどの場合、感染症にかかった子どもは最低でも1週間は休まなければならない。その間、働く母親が休むのはなかなか難しい。とはいえ、多くの場合、仕事を休まなければならないのは母親である。病気の子どもはかわいそうだが、だからといって繁忙期に仕事を休むのは難しいし、本当に大変です。
仕事を休みたくないなら、まず必ず予防接種を受けさせるべきです。仕事が忙しいと、予防接種が必要だと分かっていても後回しにしがちです。育休中や復職前など、まだ時間に余裕のあるときに予防接種を受け、どんな予防接種を受けたかを記録しておくことが大切です。
前夜の38度以上の発熱は欠勤の目安になる
子どもがいつもよりぐずっていたり、不機嫌だったりする場合は、病気のサインかもしれません。たとえ伝染性の病気でなくても、前夜に38度以上の熱が出た場合は、翌朝に熱が下がっていても、その日の保育はキャンセルしたほうがよいでしょう。もちろん、朝になって熱が下がっていれば預かってくれる保育園も多い。しかし、最初から無理に預けると長引いたり、母親が仕事を休まなければならなくなったりすることもある。特に0~1歳の間は、前日の夜に熱が出たら翌日も同じように熱が出るという前提で対処したほうがよい。発熱した夜のうちに翌日の仕事の手配をしておくか、翌朝に備えてあらかじめ別の手配をしておく方が無難です。
熱の出方や体調不良のサイン(ぐったりする、食欲がないなど)はお子さんそれぞれなので、慣れないうちは「あれ? 」と思うこともありますが、慣れてくると「熱があるかも」と気づくようになります。そのような場合は、無理をさせない、疲れさせない、土日のレジャーを控えるなど、翌週スムーズに仕事ができるよう配慮してあげることをおすすめします。
「病児保育」を利用するには?
子どもが病気のときにどうするかは、夫婦で話し合っておきましょう。病気の子どもを預かってくれるところは少ない・・・というか、基本的に “ダメ!”です。病児保育をしてくれるところはほぼないと思ったほうがいい。ベビーシッターは一般的になりつつあるが、病児保育をできるのはベビーシッターだけではない。家族のサポートも同様だ。仕事に復帰する前に、子どもが病気になったときに夫婦のどちらかがどうするか、話し合いとシミュレーションが必要だ。
「病児保育」「病後児保育」と呼ばれる病児を預かる施設があることはご存知の方も多いだろう。「病児保育」とは、まだ熱があるなど、実際に病気のときに子どもを預かってくれるところ。「病後児保育」は、病気は治ったが体力が回復していない子どもを預かる施設である。小児科医が運営しているところもあるが、数は多くない。運よく近所にあったとしても、1日に預かれる子どもの数は2、3人が一般的だ。また、病児保育といっても、もちろん伝染病の子どもは預かれない。「利用できればラッキー」くらいに考えたほうがいいだろう。
職場復帰の喜びと焦りから、復帰後も働けるだけ働いてしまう人が多い。しかし、復帰後の最低でも1年くらいは、子どもはよく病気になって休むものと考えたほうが安心です。子どもの立場で考えれば、病気のときにそばにいてくれる母親は、子どもにとってありがたい存在であることは間違いない。
最初のうちは熱を出して泣くこともありますが、3歳くらいになると体も丈夫になり、熱を出しにくくなります。その頃になると、親の方も子育てをしながら働くことに慣れている。最初はうまくいかなくて当たり前! そんなおおらかな考え方も必要だ。