保育園との連絡だけじゃない!連絡帳活用のコツ
保育園の連絡帳は、特に0~2歳児クラスでは、保育士や保護者と日常的に連絡を取り合える子育ての味方。基本的な連絡先だけでなく、子育てのヒントや育児日記としても活用したいものです。ここでは、保育園の連絡ノートの基本的な書き方や使い方をご紹介します。
目次
保育園との連絡、連絡帳は育児の味方です
保育園の「連絡帳」は、0歳から2歳頃まで、担当保育士と毎日取り交わすことが多いもの。慣れないうちは「何を書けばいいんだろう……」と悩むかもしれませんが、保育園や家庭での子どもとの時間をより楽しいものにしてくれる、子育ての心強い味方です。保育園の連絡帳を楽しく活用しよう。
保育園の連絡帳の書き方
基本的な連絡事項は必ず記載しましょう。
体調の変化、お迎えの時間の変更などは最重要項目です。登園時は先生も忙しいので、口頭での連絡だけでなく、連絡帳に書いておくと安心です。体調に変化があった場合は、「少しお腹が痛い」だけでなく、「朝はしっかり食べたのに、家を出る前はいつもより軟便だった。機嫌もいいし、元気です。朝はしっかり食べたのですが、家を出る前にいつもよりとても柔らかい便が出ました。」
まずは返信という形で。
「家庭での様子」欄に何を書けばいいのか迷ったら、その日の保育園の連絡帳に先生が書いた内容を読んで、それに返信しましょう。先生が「こんなふうに遊んでいたよ」と書いていたら、「家でもこんなふうに遊んでいるよ」「家ではこんなふうに遊んでいるのを見たことがなかったので、びっくりしたよ」と返せばいい。やりとりが続くうちに、言いたいことが自然に出てくるはずだ。
以下は、連絡帳でのやりとりの例である。
<1歳児クラスの子ども>(入園直後)
先生より
お父さんを送り出してから、泣き止み笑顔が戻りました。保育者とコミュニケーションをとったり、木の車などのおもちゃで遊んだりしていました。今日は、おやつや食事の前に手を洗い、昨日覚えたおすわりもできました。昨日はお昼寝の前に泣いていたのに、今日はタオルをつかんですぐに寝ました。来週も楽しく過ごせるといいなと思います。
保護者より
お別れの時に泣いてしまったので心配していましたが、すぐに切り替えてお友達と遊ぶことができたのですね。新しい生活リズムや活動の流れにも慣れてきたようで安心しました。家でも、お気に入りのタオルは寝るときの必需品。今日は1週間の疲れが出たのか、いつもより早く眠りにつきました。
気になることを質問してみよう。
<1歳児クラス>(お弁当持参で保育園へ)
保護者より
“お弁当は残さず食べるようですが、家ではいつも野菜を残します。同じ保護者が作った料理なのに、どうしてでしょうか。
先生より
お友達との雰囲気のせいかもしれません。また、家で甘えたいのかもしれません。保育園では、お弁当だけでなく、本当によくがんばってくれています!
誰が書いたか書く
連絡帳に書くことに慣れてくると、先生たちは、この家庭はいつもお母さんが書いている、この家庭はいつもお母さんとお父さんが書いている、この家庭はいつもおばあちゃんが書いている……と覚えていきます。ただし、自由記入欄の文末に(母)(父)のように「誰から先生へのメッセージ」を入れることもできる。自由記入欄の文末に一言添える。
受け持ちの先生の筆跡はわかりますが、延長保育などで複数の保育者がいるかもしれません。誰の筆跡かわからない場合は、サインを加えてもらいましょう。
連絡帳はいつ書けばいいのですか?
朝、園に行く前にまとめて書く人もいれば、前日に書けるだけ書いておく人もいます。書き慣れるまで時間がかかることもあるので、朝まで確定していないこと(起床時間、朝食、排便、体温など)だけを時間のない朝に書き、「家庭での様子」欄は前日の夜にその日のことを振り返りながら書くとよいでしょう。
保育園の連絡帳には子育てのヒントがいっぱい
先生と子どもの関わり方から、子どもとの接し方のヒントがたくさん得られます。大人や友だちが声をかけたときの子どもの反応や遊び方を細かくメモしておくと、子育ての励みになります。保護者が園での様子を知り、感じたこと、経験したことを共有できれば、子どもは安心し、意欲的に日々の生活を楽しむことができる。
<1歳児クラス>
先生より
室内遊びで、木の器にチェーンのおもちゃをいっぱい入れて椅子まで運ぶケント君。もぐもぐと食べる真似をして大喜びでした。それを見て「僕も!」とクラスメイトが真似をし始め、次々と広がりました!ケント君の笑顔が素敵だったからでしょうね。
<2歳児クラス>
先生より
今日は、園庭の落ち葉で目や口を切り抜き、おばけを作りました。お面にして追いかけると、キャーキャー言いながら逃げていきました。イチョウの葉っぱのおばけが気に入ったようで、ずっと手に持っていて、私が同じものを持つと見せてくれました。
心配事や疑問は言葉よりも表現しやすい
片言の日本語が話せるようになった子どもから「ケンカをした」「友だちにぶたれた」と聞くと、離れていた時間が長かっただけに不安になるかもしれない。長時間過ごす園生活ではケンカはつきものですから、ケガや深刻な感情的対立がない限り、いちいち報告する必要はありません。不安を感じたら、問い合わせフォームでいくつか質問してみるといいでしょう。友達と衝突したとき、どんな様子でしたか?お友達に手を出したりしていませんか?” 我が子がしたこと、しなかったことを特定してもらうだけでなく、状況全体について話してもらうのもよいだろう。
また、先生がどのように子どもに気を配り、子どもがどのように納得していたのかも知っておくとよいだろう。
<1歳児クラス>
先生より
大好きなおもちゃを友だちに取られそうになったとき、ぎゅっと握りしめて話しませんでした。たくさん遊んで満足した後は、お友達にも貸すことができました。
<2歳児クラス>
先生より
砂場で遊んでいる時、お友達とスコップの取り合いになりました。取り合いの最中、お友達を叩いてしまいました。『叩かないで』と言われ、『もうしない』と言ったあと、しばらくしょんぼりしていました。
保育園の連絡帳は大切な育児日記
保育園によっては、通園するたびに切り離した連絡帳をコピーし、保管しているところもある。担任の減少で3歳児以上の連絡帳を廃止する園も多く、「連絡帳が廃止されるのは寂しい」という保護者の声もある。
連絡帳廃止後は、廊下やテラスなど保護者の目につきやすい場所にボードを置き、その日のトピックスを写真やプリントで掲示することもある。帰り際や夕食時に話題を投げかけ、子どもたちの会話を引き出すきっかけにしたい。