いつ断乳?卒乳?ワーママの授乳事情

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断乳のタイミングはいつがいいのでしょうか?
「母乳育児」の良さがメディアで報道されるようになり、「できるだけ母乳で育てたい」と考える母親が増えていることは、とても良いことだと思います。今回は母乳の飲ませ方、特に断乳について考えてみたいと思います。
卒乳の時期については様々な意見や考え方があり、一概に「これがいい」とは言えませんが、一般的には1歳を過ぎたら卒乳を勧めることが多いようです。栄養面から考えると、1日3食普通に食べられるようになれば、母乳育児は必要ないという判断は妥当でしょう。
しかし、母乳育児は栄養を与えるだけでなく、母と子の最も近いスキンシップでもある。母乳育児によって、子どもは母親との絆を確認し、安心感を得ることができる。母乳育児は、安定した精神発達を築く上で非常に重要な役割を果たしている。最近では、長期母乳育児を推奨する専門家も増えている。
“保育園に入る前に離乳しましょう”
ある方は「母乳で育てていたのに、保育園に入る前に “離乳させてください”と言われた」という。これは月齢にもよるが、保育園の場合は「保育園では母乳以外のものを口にしないと困るため離乳してください」という意味であり、母乳を完全にやめる必要はない。
辞め方には2つの方法があります。母親がやめることを選択する「断乳」と、自然に母乳が出なくなったり、徐々に言い聞かせて納得してやめる「卒乳」です。もちろん、断乳も卒乳も、子どもに悪影響を与えることはない。母乳育児の場合、母親と子供が一緒に大変な時期を乗り越える過程で、心の絆が育まれる。
私の場合、子供が1歳6カ月になるまで母乳を与えていました。仕事復帰後によるだけの授乳になり、だんだん母乳の量が減ってきたタイミングで、やめる1週間前から子供に言い聞かせて卒乳しました。1歳半でもしっかり理解してくれて、無理なく卒乳出来ました。そうした経験から、できれば母子のペースに合わせた「卒乳」をお勧めします。
ワーママは「夜だけ授乳」
子どもが保育園に通い始めると、それまでほとんど母乳だけで育てていたにもかかわらず、子どもが夜必ず母乳をねだるケースがよくある。これは、日中一緒に過ごせなかった時間を、母乳による密なコミュニケーションで取り戻そうとしているからだろう。子どもはたくさん甘えることができ、母親は子どもとの触れ合いから満足感を得ることができる。夜間授乳は、親子の触れ合いで一日を締めくくる精神的な授乳でもある。母乳育児はプロラクチンという催眠作用のあるホルモンを分泌させるので、母乳を与えることで子どもを眠らせ、自分も深く眠る効果があるのかもしれない。実際、多くの働く母親が夜間だけ母乳を与えている。
寝かしつけを母乳だけに頼ってはいけません
しかし、夜間の授乳には注意すべき点がある。添い乳は赤ちゃんのうちはいいのですが、赤ちゃんが1歳半から2歳になり、「添い乳しないと眠れない」という癖がつくと、母親は疲れてしまい、「子育ては大変だ」と思いがちです。また、赤ちゃんに授乳するために横になり、明日の仕事の準備もせずに寝落ちしてしまい、ストレスを感じる母親もいる。
ある専門家から聞いた話では、夜間の授乳を抱っこに切り替えたほうがいいようだ。添い乳ではなく抱っこで、ある程度時間が経ったら絵本を読んだり、トントンとリズムよく寝かしつけたり、授乳以外の方法で寝かしつけの習慣をつけたほうがよさそうだ。
生後10カ月での断乳は無理がある?
母親の方が、噛まれた乳首が痛いとき、とても疲れているとき、授乳がストレスになっているときは、無理をしないことが肝心です。そのような場合は、上手に断乳することが必要かもしれません。
離乳食やミルクでしっかり栄養が取れているのであれば、母と子に一番いい方法を選択すればいいと思います。
何歳まで母乳で育てられますか?
多くの場合、母乳は3歳くらいまで自然に出ます。その子が飲みたいと言うまで母乳を飲ませる母親も存在する。
母子のコミュニケーションはさまざまなので、人によってベストな選択は異なります。母乳育児について気になることがあれば、お近くの助産師さんや母乳外来等に相談してみてください。