小学校入学!共働き夫婦にとって必須の学童保育とは?

学童保育は不足している!待機児童も多い
「学童保育」とは、小学校から帰宅する際に、保護者が働いているなどの理由で大人が家にいない家庭のために提供されるもの。子どもたちはランドセルを背負って学童施設に行き、夕方までそこで過ごす。
学童保育の歴史は古いが、長らく任意運営だった。法律で義務化されたのは、児童福祉法が改正された1997年からである。
現在、学童保育の不足は深刻な問題となっている。全国学童保育連絡協議会の調査によると、2022年5月の学童保育施設入所児童数は約135万人で、約85万人だった2012年の1.5倍。対象は小学3年生までが多いが、小学1年生が優先されるため、希望者の多い首都圏などでは「待機児童」も多い。
待機児童が多い地域では、特に「全児童」を対象とした放課後開放事業を学童の代わりに利用するケースが増えている。ただし、厳密には、帰宅時に親がいる家庭といない家庭とでは、「学童」の意味が異なる。親がいない家庭では、学童は第二の家庭そのものである。そのため、学童として扱われる子どもは、全児童の中で別枠で保育されているところもある。地域によってかなり違うので、事前に調べておく必要があるでしょう。
共働き家庭は小学校からが大変です!
小学生の子どもを持つ共働きの親は「保育園は天国だった」とよく言います。保育園は保護者全員が働いているため、子どもによる差があまりなく、保育園側も保護者が働いていることを前提にさまざまな連絡や行事を行う。
しかし、小学校ではそのような配慮はまったくない。親が働いていようがいまいが、同じように扱われる。未就学児の送り迎えは大変かもしれないが、実は働く親にとって一番大変なのは小学校に上がるときだ。特に小学1、2年生は帰宅時間が早く、親が帰宅するまでの時間をどう過ごすかは家庭にとって大きな問題となる。
そこで、働き方について考えていただきたい。
今は保育園に子どもを預けているママも、保育園が延長保育を始めたからといって、勤務時間を長くしないほうがいいでしょう。保育園の間は天国なので、いくらでも勤務時間によって保育時間を延長できるが、小学校に入学すると、学校が終わるのが午後1時や2時になることもある。一度勤務を延ばしてしまうと、後から短くするのは容易ではありません。せめて小学校1、2年生くらいまでは、保育園のようになるべく勤務時間を短くするような働き方に変えたほうがいいでしょう。
もちろん、それが理想であって、そうできないケースも多々ある。そんな時、本当に親子を助けてくれるのが学童保育なのです。「保育園が終われば、幼稚園が終われば、すべてうまくいく」と安心してはいけない。子どもが小学校に上がると、放課後が心配で仕事を辞める母親が多いのが現実だ。子どもの生活で心配なことがたくさんある時代です。安心して子どもを預けられる学童保育を増やすために、みんなで声を上げていきたいものだ。