父親の単身赴任が子どもに与える影響と子育ての課題の乗り越え方



単身赴任家庭の数は年々増加している。総務省の調査によると、単身赴任とされる「配偶者のいる単身者」は2012年で約100万人、10年前に比べて2割も増えている。
夫が単身赴任で不安いっぱいの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
目次
父親の単身赴任が子育てや家庭生活に与える影響とは?
父親が単身赴任すると、どの年齢の子どもでも情緒不安定になる可能性がある。小学生など小さな子供の場合は、無口になるケースもある。思春期の子どもの場合、母親に反抗的になることもある。母親が一人で育児に向き合うことになり、それがストレスになることもある。
父親が年に数回しか帰省しない家庭では、父親がいない生活に子どもが慣れてしまい、父親が帰ってきたときにどう接していいかわからなかったり、父親が帰ってきたときに居心地が悪かったりすることがある。
そのため、父親ができるだけ実家に帰るのが理想ではあるが、家庭内別居や生活費の負担が重くなると、必ずしもそうもいかない。
では、夫が単身赴任をしている家庭では、どのような配慮が必要なのだろうか。多くの努力が必要である。
父親の単身赴任家庭の留意点
夫婦間でも親子間でも、コミュニケーションはとても大切です。離れていても、子どもの成長やその日の出来事、子育ての悩みや喜びなど、日々のコミュニケーションを意識し、父親の存在を常に感じられるようにしましょう。
”今度お父さんが帰ってきたら、一緒にやろうね。” ”電話でお父さんに話そうね。”離れていても、お父さんといつもつながっていることを子どもたちに感じさせてください。
お父さんが家族のために最善を尽くしていることを子どもたちに伝えましょう。
父親がいなくて寂しいのは自分たちだけでなく、父親も家族のためにベストを尽くしていることを伝えましょう。
父親が戻ってきたときに、日頃から仲直りできるように、親子のスキンシップを大切にしてください。
スキンシップには、親子の心をつなぐ不思議な力がある。しっかりと抱きしめてあげてください。
夫と妻は、お互いの努力を認め合い、感謝し合うこと。
お互いにイライラすることもあるかもしれませんが、夫が家族のために一人遠い地で仕事を頑張っていること、妻が家族のために家事育児を頑張っていること、をお互いに感謝することが大切である。
父親と子どものコミュニケーションツール
昔は電話やメールが主流でしたが、今はLINEやスカイプなど便利なアプリやソフトがいろいろあります。
小学生など小さなお子さんにとっては、顔を見ながら話せるというのは安心感につながるので、スカイプやLINEを使い、無料テレビ電話を利用するのもおすすめです。
同居の場合、時差の関係で意思疎通が難しいことも多いので、時には離れてインターネットを使ってコミュニケーションを密にした方がいい場合もあります。
父親の一人暮らしを前向きにとらえる。
できれば一家同居が理想ですが、住宅購入や子どもの進学、近年の共働き世帯の増加などにより、父親は単身赴任を余儀なくされています。単身赴任を決意したら、マイナス面だけを考えるのではなく、プラス面にも目を向けてください。
子どもは父親がいない分、母親を支え、強くしなければならないと感じるでしょう。また、夫婦も親子も、離れてみて初めてお互いを認め合うようになるかもしれません。
また、面と向かって話す時間が少ない反面、面と向かって言いにくいこともメールなら言いやすい。
離れている時間も、家族と過ごす時間も、どちらも貴重な時間であり、赴任が終わった後に「いい経験だった」と思えるようになってほしいです。